生地、中西部をテーマにした愛すべきアルバム。ケニーズ・メロディとも言うべきメロディ・ラインが心に染みる1961年録音盤。 (C)RS

 ・ amazon : Kenny Dorham : Whistle Stop (1961) / ホイッスル・ストップ

この1961年のアルバムは、ブルー・ノートのハードボップ・セッションでまさしく古典的な1枚だ。トランペッターのドーハム、かつてオリジナルのジャズ・メッセンジャーズで彼のフロントラインの相棒だったテナーサキソフォンのハンク・モブレイ、過小評価されていたピアニストのケニー・ドリュー、そしてジャズをプレイする最高のリズム隊のひとりだったベースのポール・チャンバーズ、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズを迎えている。すぐさま違いがわかる点は、ドーハムのライティングだ。彼の「Blue Bossa」だけがジャズ・スタンダードとなったが、彼は真摯なライターで、単に適当に曲を書く人物ではなかった。彼の曲には密度がある。きらめくようなブルースの「Buffalo」、感情を呼び起こす様式の「Sunset」では、テーマの元で突然ピアノが止まったりする。アルバム・タイトル曲は不気味な不協和音と歯切れの良いボップ・ラインが対比をなし、「Sunrise in Mexico」はベースとピアノをテーマに織り込む。締めくくりの「Dorham’s Epitaph」はほんの1分少々の曲だが、飾り気のない素晴らしさがある。ドーハムとモブレイは力強いリリシズムとまれな友情を共有し、「Sunrise」では、ドーハムの半管がモブレイの丸みのあるテナーを思わせる瞬間もあるほどだ。ジョーンズは特別に貢献しており、推進力のある火花を加え、細部を絶えず突き動かしている。(Stuart Broomer, Amazon.com)

 ・ Spotify : Kenny Dorham : Whistle Stop (1961) / ホイッスル・ストップ

ディスク:1
1. フィリー・ツイスト
2. バッファロー
3. サンセット
4. ホイッスル・ストップ
5. サンライズ・イン・メキシコ
6. ウィンドミル
7. ドーハムズ・エピタフ